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GoProのLRVファイルとは?削除しても大丈夫?安全な削除方法と注意点を解説

はじめに:GoProのSDカードに見慣れない「LRVファイル」が…これ何?

GoProでアクティビティを撮影した後、SDカードをパソコンに接続してファイルを確認すると、見慣れた「.MP4」という拡張子のビデオファイルの他に、「.LRV」や「.THM」といった拡張子のファイルが一緒に保存されていることに気づいた経験はありませんか?

「このLRVファイルって一体何だろう?」 「MP4ファイルと同じような名前だけど、容量もそこそこあるみたい…」 「もしかして不要なファイル? 削除しても大丈夫なのかな?」 「SDカードやパソコンの容量がすぐいっぱいになるから、消せるなら消したい!」

特にGoProを使い始めたばかりの方や、ファイル管理に詳しくない方にとっては、これらのファイルは謎の存在かもしれません。MP4ファイルが本編の動画データであることは想像できても、LRVファイルが何のためにあり、どう扱えば良いのか分からず、困惑してしまうこともあるでしょう。

この記事では、そんなGoProユーザーの疑問に答えるべく、LRVファイルの正体とその役割、削除しても問題ないのか、削除するメリット・デメリット、そして最も重要な安全な削除方法と注意点について、初心者にも分かりやすく徹底解説します。

この記事を読めば、LRVファイルに関する疑問が解消され、GoProで撮影したデータを適切に管理し、ストレージ容量を賢く節約するための知識が身につきます。

GoProのLRVファイルとは?その正体と役割を徹底解説

まず、謎の「LRVファイル」の正体から解き明かしましょう。

LRVとは、Low Resolution Video、つまり**「低解像度ビデオ」**の略称です。GoProカメラは、高画質のMP4ビデオファイルを記録すると同時に、同じ映像内容の低解像度版であるLRVファイルを自動的に生成します。(一部の古いモデルや特殊な設定を除く)

では、なぜGoProはわざわざ低解像度のLRVファイルを作成するのでしょうか? それには主に二つの理由があります。

  1. カメラ本体でのスムーズな再生・プレビューのため GoProは4Kや5.7Kといった高解像度での撮影が可能です。しかし、これらの高解像度MP4ファイルをカメラ本体の小さな画面や限られた処理能力で直接再生しようとすると、動作がカクついたり、再生までに時間がかかったりする可能性があります。そこで、軽量なLRVファイルを利用することで、撮影した映像をカメラ本体で素早く、スムーズに確認できるようにしているのです。

  2. GoPro Quikアプリなどでの高速なプレビュー、編集作業の効率化のため スマートフォンタブレットのGoPro Quikアプリに映像を取り込んだり、プレビューしたりする際にもLRVファイルが活躍します。高解像度のMP4ファイルをWi-Fi経由で転送・処理するのは時間がかかり、スマートフォンの負荷も大きくなります。LRVファイルを使えば、低容量で済むため、アプリでの映像確認や簡単な編集(トリミングなど)をサクサク行うことができます。いわば、本編映像の「身代わり(プロキシ)」のような役割を果たしているのです。

MP4ファイルとの関係性

重要なのは、LRVファイルはあくまでMP4ファイル(高解像度の本編ビデオ)の補助的な存在であるということです。LRVファイルはMP4ファイルと同じファイル名(拡張子を除く)でペアになって生成されます(例: GOPR1234.MP4GOPR1234.LRV)。画質は低いですが、内容はMP4ファイルと同じものが記録されています。

(補足)THMファイルとの違い

LRVファイルと一緒によく見かけるのが「THMファイル」です。これはThumbnail(サムネイル)の略で、ビデオファイルの静止画プレビュー(いわゆるサムネイル画像)として使用される、非常に容量の小さいJPEG画像ファイルです。これもLRVファイルと同様に、カメラやアプリでのファイル一覧表示を高速化するために利用されます。

【結論】GoProのLRVファイルは削除しても大丈夫?

さて、本題です。このLRVファイル、削除しても良いのでしょうか?

結論から言うと、基本的には削除しても大丈夫です。

最も重要な点として、LRVファイルを削除しても、高画質のMP4(本編)ビデオファイルには一切影響ありません。 あなたが撮影したオリジナルの映像データが消えてしまうことはないので、安心してください。

ただし、「削除しても大丈夫」というのは、あくまでMP4本編ファイルが無事である、という意味においてです。LRVファイルを削除することによる**影響(デメリット)**も存在します。それを理解した上で、削除するかどうかを判断する必要があります。

LRVファイルを削除するメリットとデメリット

LRVファイルを削除するかどうかを判断するために、そのメリットとデメリットを具体的に見ていきましょう。

【メリット】

  1. ストレージ容量の大幅な節約 これが最大のメリットです。LRVファイルは低解像度とはいえ、動画ファイルであるため、それなりのファイルサイズがあります。特に、長時間撮影した場合や、4Kなどの高解像度設定で撮影した場合、LRVファイルだけでもかなりの容量を占めることがあります。 例えば、数十分の4K動画を撮影すると、MP4ファイルが数GBになるのに対し、LRVファイルも数百MBになることがあります。これが積み重なると、SDカードやPCのハードディスク容量を大きく圧迫します。LRVファイルを削除することで、これらのストレージの空き容量を大幅に増やすことができます。頻繁に撮影する方や、ストレージ容量に限りがある方にとっては、非常に大きな利点です。

  2. ファイル管理の簡素化 撮影した動画ファイル(MP4)だけを管理したい場合、LRVファイルが存在するとファイル数が倍になり、管理が煩雑に感じることがあります。LRVファイルを削除すれば、フォルダ内がスッキリし、必要なMP4ファイルだけを管理しやすくなります。

【デメリット】

  1. GoPro本体やGoPro Quikアプリでのプレビュー機能への影響 前述の通り、LRVファイルはカメラ本体やGoPro Quikアプリでのスムーズなプレビュー再生に使われています。そのため、LRVファイルを削除すると、これらのデバイスやアプリで該当クリップのプレビュー(サムネイルからの即時再生など)が遅くなったり、できなくなったりする可能性があります。アプリでプレビューしたい場合は、高解像度のMP4ファイルを直接読み込む必要があり、特にWi-Fi接続時などは時間がかかることがあります。 ただし、MP4ファイル自体は存在するため、時間をかければ再生・編集は可能です。あくまで「手軽なプレビュー」ができなくなる、ということです。

  2. (古い環境の場合)編集ソフトによってはプロキシファイルとして利用できなくなる可能性 一部の動画編集ソフトでは、編集作業を軽くするために低解像度の「プロキシファイル」を利用することがあります。LRVファイルをこのプロキシとして認識する(あるいは手動で設定する)ワークフローを採用している場合、LRVファイルを削除するとそのワークフローが利用できなくなります。しかし、最近のPCスペック向上や編集ソフトの進化により、このデメリットは以前ほど大きな問題ではなくなってきています。多くの場合は高解像度のMP4ファイルを直接編集するか、編集ソフトが独自にプロキシを生成します。

どうやって削除する?LRVファイルを安全に削除する方法

LRVファイルを削除すると決めた場合、どのように削除すれば良いのでしょうか? 安全かつ確実な方法を紹介します。

【推奨】PC/Macにファイルを転送してから削除する

最も安全で確実なのは、GoProからSDカードを取り出し、PCまたはMacに接続して、ファイル全体を一度コンピュータのハードディスクにコピー(転送)してから、LRVファイルだけを削除する方法です。

  1. GoProからSDカードを取り出し、カードリーダーを使ってPC/Macに接続します。
  2. SDカード内の「DCIM」フォルダを開き、中にある「100GOPRO」(または類似の数字)フォルダを開きます。 ここに撮影されたファイル群(MP4, LRV, THMなど)が保存されています。
  3. このフォルダごと、または必要なファイル群をPC/Macの任意の場所(例:デスクトップや専用のフォルダ)にコピーします。 SDカードから直接削除するのではなく、一度PCにバックアップを兼ねてコピーするのが安全です。
  4. コピー先のフォルダを開き、ファイルを「種類」または「拡張子」で並び替えます。
    • Windows (エクスプローラー): 「表示」タブ > 「並べ替え」> 「種類」を選択するか、詳細表示で「種類」列をクリックします。拡張子が表示されていない場合は、「表示」タブ > 「ファイル名拡張子」にチェックを入れます。
    • Mac (Finder): 表示オプション(Cmd+J)で「種類で表示」を選択するか、リスト表示で「種類」カラムをクリックします。「Finder」メニュー > 「設定」(または環境設定) > 「詳細」で「すべてのファイル名拡張子を表示」にチェックを入れておくと分かりやすいです。
  5. 拡張子が「.LRV」となっているファイルだけを選択します。 ShiftキーやCtrlキー(MacはCommandキー)を押しながらクリックすると、複数のファイルを効率的に選択できます。
  6. 【重要】選択したファイルが本当にLRVファイルだけであることを 再度確認 してから、削除(Deleteキーを押すか、右クリックメニューから「削除」)します。 MP4ファイルを間違えて削除しないように、細心の注意を払ってください。
  7. 削除後、PCのゴミ箱(またはMacのゴミ箱)に移動されるので、完全に削除したい場合はゴミ箱を空にします(ただし、これもMP4を誤削除していないか最終確認してからにしましょう)。

この方法なら、万が一誤ってMP4ファイルを削除してしまっても、PCのゴミ箱から復元できる可能性があります(ゴミ箱を空にする前)。

SDカード内で直接削除する方法(注意点あり)

PCに接続したSDカード内で直接LRVファイルを削除することも可能ですが、以下の点に注意が必要です。

  • 上記と同様の手順で、SDカード内のフォルダを開き、LRVファイルだけを選択して削除します。
  • 操作ミスによるMP4ファイルの誤削除リスクが、PCにコピーしてから削除するよりも高まります。 バックアップがない状態で削除するため、より慎重な操作が求められます。
  • カメラ本体でのフォーマット: GoProカメラ本体のメニューから「SDカードのフォーマット(初期化)」を実行すれば、LRVファイルを含め、SDカード内のすべてのデータ(MP4本編も含む)が消去されます。これは、新しい撮影を始める前にSDカードを完全にクリアにするための操作であり、特定のファイル(LRVだけ)を削除する方法ではありません。フォーマットする前には、必要なMP4ファイルがPCなどにバックアップされていることを必ず確認してください。

GoPro Quikアプリでの操作について

GoPro QuikアプリはLRVファイルをプレビューに利用しますが、現在のところ、アプリ内でLRVファイルだけを選択して削除する、という専用の機能は提供されていません。 アプリからクリップを削除すると、通常はMP4ファイルと関連ファイル(LRV, THM)がセットで削除されるか、少なくともアプリのライブラリ管理から見えなくなります。LRVファイルのみをピンポイントで削除したい場合は、PC/Macでの手動操作が必要です。

LRVファイル削除を実行する上での重要な注意点

LRVファイルの削除は比較的安全ですが、以下の注意点を必ず守ってください。

  1. 【最重要】MP4ファイル(本編動画)を絶対に間違えて削除しないこと! これが最も重要です。拡張子(.MP4 と .LRV)をしっかり確認し、慎重に操作してください。不安な場合は、削除する前にファイル名を声に出して確認するなどの工夫も有効です。

  2. 削除する前に必ずMP4ファイルのバックアップを取ることを推奨 どんなファイル操作にもミスはつきものです。LRVファイルを削除する前に、少なくともMP4本編ファイルはPCの別の場所や外付けHDD、クラウドストレージなどにバックアップしておくことを強く推奨します。

  3. 動画編集中やプロジェクト進行中の場合は、作業完了後に削除する もし動画編集ソフトで、意識的・無意識的にLRVファイルをプロキシとして利用している場合(可能性は低いですが)、編集中にLRVファイルを削除するとプロジェクトファイルが正常に読み込めなくなる可能性があります。編集作業が完全に終わってから削除するようにしましょう。

  4. GoPro Quikアプリなどでのプレビュー体験が変わることを認識しておく 削除によるデメリットとして挙げた通り、アプリでの手軽なプレビューができなくなる可能性があることを理解しておきましょう。もしアプリでのプレビュー機能を多用しているなら、LRVファイルは削除せずに残しておく、という判断もアリです。

LRVファイル以外にもある?GoProが生成する他のファイル形式

GoProはLRV以外にも、撮影設定に応じて様々なファイルを生成します。代表的なものをいくつか紹介します。

  • THMファイル (.THM): 前述の通り、サムネイル用の小さな画像ファイルです。容量は非常に小さい(数KB程度)ので、削除してもストレージ節約効果はほとんどありませんが、削除してもMP4本編には影響ありません。ただし、カメラやアプリでのサムネイル表示ができなくなる可能性があります。LRVと同様、通常はMP4とセットで管理するのが無難です。
  • WAVファイル (.WAV): 特定のオーディオ設定(例: RAWオーディオ)で記録した場合に生成される、非圧縮の音声ファイルです。高音質ですが容量が大きくなります。
  • GPRファイル (.GPR): RAW形式で写真を撮影した場合に生成される、GoPro独自のRAW画像ファイルです。編集耐性が高いですが、専用ソフトでの現像が必要です。
  • 360ファイル (.360): GoPro MAXなどの360度カメラで撮影した場合に生成される、特殊なファイル形式です。

これらのファイルも、その役割を理解せずにむやみに削除しないようにしましょう。

まとめ:LRVファイルを理解して、GoProストレージを賢く管理しよう

今回は、GoProユーザーがしばしば遭遇するLRVファイルについて、その正体から削除の是非、具体的な方法と注意点まで詳しく解説しました。

ポイントの再確認:

  • LRVファイルは低解像度のプレビュー用ビデオファイル。
  • 削除しても高画質のMP4本編動画には影響しない。
  • 削除の最大のメリットはストレージ容量の節約。
  • デメリットはカメラやアプリでのプレビュー機能への影響。
  • 削除はPC/Macにコピーしてから行うのが最も安全。
  • MP4ファイルを誤って削除しないよう細心の注意を払い、バックアップを推奨。

LRVファイルを削除するかどうかは、あなたのGoProの使い方やストレージの状況、ファイル管理の考え方によって異なります。

  • SDカードやPCの容量を少しでも節約したい方

  • GoPro Quikアプリなどのプレビュー機能はあまり使わない方

  • ファイルはMP4本編だけあれば十分、という方 → こうした方は、LRVファイルを削除するメリットが大きいでしょう。

  • GoPro Quikアプリでのスムーズなプレビューや編集を重視する方

  • ストレージ容量には十分余裕がある方

  • ファイル操作に自信がなく、誤削除が怖い方 → こうした方は、無理にLRVファイルを削除せず、そのまま残しておいても問題ありません。

LRVファイルの役割と削除の影響を正しく理解し、ご自身の使い方に合った方法で、GoProライフとストレージ管理をより快適なものにしてください。